2024年11月24日に学士会館(東京)において臨床検査技師長の西岡光昭さんが緒方富雄賞を受賞しました。
緒方富雄賞(おがたとみおしょう)は、日本臨床検査同学院が設立した賞で、臨床検査技師や衛生検査技師に授与されます。この賞は、初代院長である故・緒方富雄先生が昭和60年(1985年)に日本臨床検査同学院設立十周年記念行事の一環として提唱し、制定されました。この賞は、臨床検査領域の技術・教育を通じて医療の発展に著しく貢献した個人に対して授与されます。
西岡さんは2007年から同病院で臨床検査技師として勤務し、遺伝子検査、生化学・免疫検査、生理検査の各部門で豊富な経験を積んできました。その間、一級遺伝子分析科学認定士や二級臨床検査士(神経生理学)など数々の資格を取得しています。検査部管理の忙しい中でも精力的に研究に取り組み、これまでに英文論文23編、邦文論文8編を発表しています。また、国際学会での発表も4回行い、数々の賞を受賞しています。特に、大腸癌の分子メカニズムに関する研究は博士課程の時から十数年にわたって継続しており、最近では新たな知見を見出し、特許出願も行っています。研究成果を実臨床に繋げるために、着実に成果を上げています。教育面においても、検査部職員や医学科学生、保健学科学生への指導を行い、論文作成や学会発表の支援を惜しみません。 このような業績に対し緒方富雄賞を受賞するに至りました。おめでとうございました!