原著論文「Impact of skeletal muscle volume on patients with BCLC stage-B hepatocellular carcinoma undergoing sorafenib therapy」をCancer Medicineに消化器内科学講座の佐伯一成講師と山﨑隆弘教授(equal contributors)が報告しました(3/23/2023)。
【研究概要】
山口大学、広島大学、千葉大学との多施設共同研究です。中等度進行肝癌の薬物療法(ソラフェニブ)における骨格筋量の予後に対するインパクトを初めて報告しました。切除不能肝細胞癌に対するソラフェニブ治療における骨格筋量のインパクトを高度進行癌(BCLC-C)と中等度進行癌(BCLC-B)で比較しました。
その結果、BCLC-Cでは骨格筋萎縮は明確な予後因子(全生存期間・病勢進行後生存期間)でしたが、BCLC-Bでは予後因子ではありませんでした。代わりに、ソラフェニブによる病勢制御やソラフェニブ後治療が重要であることを明らかにしました。