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寛 末廣

原著論文掲載について

原著論文「Early Prediction of Response Focused on Tumor Markers in Atezolizumab plus Bevacizumab Therapy for Hepatocellular Carcinoma」をCancersに検査部の田邉規和助教(共著者:山﨑隆弘教授)が報告しました(2023/5/26)。



【研究概要】

山口大学消化器内科学講座およびその関連施設との多施設共同研究(Yamaguchi Clinical Research Group-Hepatology, YCR-H)です。アテゾリズマブ+ベバシズマブの複合免疫療法(A/B療法)を受けた肝癌患者の治療効果を腫瘍マーカーに着目して報告しました。

治療前のAFP≥ 20 ng/mL:

・A/B療法開始3週後のAFPの低下率30%超は、奏効(著効+部分奏効)の目安

・A/B療法開始3週後のAFPの増加率30%以上は、早期増悪(PD)の目安

治療前のAFP< 20ng/mL:

・治療前のDCP<40 mAU/mLは、奏効(著効+部分奏効)の目安

・Up-to-seven out(腫瘍量が多い)は、早期増悪(PD)の目安

すなわち、治療前のAFPの多い方はA/B療法開始3週後のAFPの増減が30%のラインを目安に、治療前のAFPの少ない方は治療前のDCPが基準範囲内および腫瘍量が多いという目安で、早期の段階での逐次治療の可否を検討することが可能です。



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