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膵がん早期発見の論文が掲載されました

  • 執筆者の写真: 寛 末廣
    寛 末廣
  • 2022年12月31日
  • 読了時間: 1分

膵がんの早期発見に役立つ論文がOncology誌に掲載されました。従来の腫瘍マーカーCA19-9に加え、血清中のメチル化遺伝子(HOXA1、SST)を組み合わせることで、ステージ1膵がんの検出率が大幅に向上することを報告しています。

【研究概要】

我々はDNAをメチル化感受性制限酵素で処理しデジタルPCRを行う、新しいメチル化アッセイCombined Restriction Digital PCR (CORD) アッセイを開発した。 健常者82名,良性膵臓疾患13名,IPMN3名,膵臓癌91名の血清試料を用い、CORDアッセイによるメチル化HOXA1とメチル化SSTのコピー数測定を行った。またCA19-9も測定した。単独マーカー、および、マルチマーカーでの膵癌診断能を評価した。結果は以下の表の通りであり、メチル化HOXA1、メチル化SSTとCA19-9の併用は、ステージ1膵癌検出に有用と思われた。

 

①単独マーカーテスト結果

マーカー

感度(全ステージ)

感度(ステージ1)

特異度

CA19-9

71.4%

50.0%

94.9%

HOXA1

51.6%

68.8%

90.8%

SST

50.1%

68.8%

94.9%


②マルチマーカーテスト結果

マーカー

感度(全ステージ)

感度(ステージ1)

特異度

HOXA1 + CA19-9

86.8%

81.3%

85.7%

SST + CA19-9

86.8%

87.5%

89.8%

HOXA1 + SST + CA19-9

89.0%

87.5%

85.7%



 
 

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