top of page
寛 末廣

論文掲載について


Nishikawa J, Tamura Y, Fujii T, Fukuda S, Yoneda S, Yamaura N, Takahashi

S, Yamamoto T, Nojima J, Suehiro Y, Yamasaki T, Takami T.

Far-Ultraviolet Light at 222 nm Affects Membrane Integrity in

Monolayered DLD1 Colon Cancer Cells.

Int J Mol Sci. 2024 Jun 27;25(13):7051.


222nmの遠紫外線は単層DLD1結腸癌細胞の膜の完全性に影響を及ぼす

波長222nmの遠紫外線(F-UV)は、波長約260nmの深紫外線(D-UV)と同様の殺菌効果がある。波長222nmのF-UVの細胞毒性効果については、これまで十分に検討されてこなかった。DLD-1細胞を単層培養し、222nmのF-UVまたは254nmのD-UVを照射した。2つの異なる波長の紫外線の細胞毒性を比較した。F-UV照射後の細胞形態の変化をタイムラプスイメージングで観察した。DNA結合剤であるSyto9とヨウ化プロピジウム(PI)の染色像の違い、およびシクロブタンピリミジン二量体(CPD)の量をUV照射後に調べた。F-UVはDLD-1細胞の単層培養に対して放射エネルギー依存的に細胞毒性を示した。放射エネルギーを30mJ/cm2に設定した場合、F-UVとD-UVは同程度の細胞毒性を示した。DLD-1細胞は222 nmのF-UV照射直後から膨張を始め、多くの細胞がPIを取り込んだ。DNA損傷の指標であるCPDの量は、F-UVを照射した細胞よりもD-UVを照射した細胞の方が多かった。本研究により、D-UVはDNA損傷からアポトーシスを誘導し、F-UVは単層細胞の膜の完全性に影響を与えることが証明された。

bottom of page