論文掲載について
- 寛 末廣
- 5 日前
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このたび、山口大学医学部附属病院検査部の西岡光昭技師長を筆頭著者とする論文が、国際学術誌Oncology Lettersに掲載されました。
本研究は、大腸癌の予後に関わるTROY(TNFRSF19)遺伝子について、その2つのスプライスバリアント(TROY variant 1: TROYv1、TROY variant 2: TROYv2)の役割を解析したものです。TROYはWnt/β-カテニン経路により制御される細胞表面受容体で、腫瘍の進展への関与が報告されてきましたが、スプライスバリアントごとの機能や臨床的意義はこれまで明らかにされていませんでした。
Stage I-III大腸癌患者108例を対象にデジタルPCRで発現量の解析した結果、TROYv1の高発現は再発と有意に関連し、無再発生存期間の短縮、および再発の独立した予測因子であることが示されました。一方、TROYv2にはこうした関連は認められませんでした。細胞実験でも、TROYv1はTROYv2より強い増殖促進効果を示しました。これらの結果から、TROYv1が大腸癌における新たな予後バイオマーカーとなる可能性が示唆されました。
論文作成にあたり、共著者の先生方より多大なるご指導を賜りました。この場を借りて深く感謝申し上げます。 (西岡 光昭)
【発表論文の情報】
論文名: Clinical and biological significance of TROY (TNFRSF19) splice variants in colorectal cancer(大腸癌におけるTROY(TNFRSF19)スプライスバリアントの臨床的・生物学的意義)
著者: 西岡光昭、國宗勇希、末廣寛、児玉雅季、石黒旭代、髙木立哉、西川潤、高橋秀典、松井洋人、友近忍、浜辺功一、橋本真一、永野浩昭、高見太郎、山﨑隆弘
掲載誌: Oncology Letters(https://doi.org/10.3892/ol.2026.15762)
掲載日: 2026年7月13日